2017年5月26日金曜日

食べさせない自制と食べさせる教育


おいらは野生動物に餌付けをすることがどういうことなのか皆さんと考えたいと思った。

→ 閲覧注意 野生動物に餌付けをすると・・・

野生動物というのは、人間に頼らなくてもちゃんと生きていく術を持っている動物のことだ。
日々生存競争に晒されて、食べるために生きている。
種の保存のためなら本能に従って何でもする。
それが生き物としての正義。
人を当てにせず媚びもしない。
だから、あいつらは神々しく美しいんだ。



そんな野生動物たちに餌付けをするということは、彼らの生存能力と正義を奪うことになるんだ。
捕食の能力を失った野生動物は、子どもに『食べる』教育ができなくなる。
『食べる』ことができない野生動物は自然界では絶対弱者。
淘汰され、やがて絶滅する。

野生動物に対する慢性的な餌付けは粛清と同じ意味なんだよな。

一方でおいらは以前、こんな記事も書いた。

→ おいらがブログを書く理由

母ちゃんが野良猫を招き猫にして地域猫にした話なんだけど、これは動物に餌付けしちゃダメだよって話に矛盾しないのかって思う人もいるかもしれない。

だから一緒に考えてほしいと思うんだ。



いかなる動物図鑑にも『野良猫』『野良犬』という動物は存在しない。
これは実態も言葉も人間が作り上げたものだよな。
元々は彼らの祖先も野生動物だったんだ。
人間が飼い慣らし、長い時を経て人と猫、犬はパートナーとなったよね。
『飼う』ということは、人間が猫や犬に餌をきちんとあげる代わりに、猫や犬は人間に様々なサービスを提供するという終身契約だ。
その契約を人間の勝手で一方的に破棄されて、本能から忘れかけている自然界での生存を余儀なくされるという、なんとも理不尽な立場に追いやられたのが『野良猫』『野良犬』なんだ。
人間がある日手ぶらでサバンナに置き去りにされてみな。どれほどの絶望を味わうことになるか。そういうことなんだよ。
だから、彼らに餌をあげるのと、野生動物を餌付けするのとでは意味が全く違うんじゃないかとおいらは思うんだ。
言い換えれば、人間が生存能力を奪ってしまった動物たちに対する救済と、これから生存能力を奪う餌付けの違いだよな。
救済ということは、餌をあげるだけで終わらせちゃいけないよな。
『野良猫』『野良犬』を増やさないためにどうしたらいいかも含めて、地域で考えなくちゃいけない。そして、それが殺処分なんて結論に至ってしまうコミュニティは相当すさんでるよなっておいらは思う。そんな環境で教育される子どもたちの未来が心配だぜ。

『野良猫』『野良犬』が増えると迷惑だから餌をあげるなと目を吊り上げるおばさんも、珍しい野生動物に餌をやる行為が子どもの情操教育に役立つと思っている勘違いおじさんも『動物に餌をあげる』という行動の意味と影響をもう1回考えてみてくれないかな。

全ての動物たちは、皆さんが好きか嫌いか、可愛いか可愛くないかなんて基準とは全く関係ないところで必死で生きているんだ。
自力で生きていく術を持つ野生動物にちょっかい出すことなく、人間の身勝手によって生存能力・環境を奪われた上に汚い厄介者扱いされる『野良猫』『野良犬』を保護しようと思う程度に人間の文明度が上がってくれると、地球はもっと住みやすくなるんじゃないかとおいらは思うな。



なんてな。





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