2016年7月8日金曜日

あすなろタロー中国語(普通語)版 間もなく登場


中国語圏の皆さん、もうすぐこんにちは!

今度ね、おいらのブログの中国語(普通語)版ができるんだ!

おいらもいよいよアジア進出するんだ!

おいらの日本語を訳してくれるのは、母ちゃんのお友達の謝昭一さん。
中国広東省出身で、日本で大学院を卒業してるから、日本語が超堪能。
日中翻訳のプロフェッショナルだぜ!
昭一さんもカナダ在住で、GS2頭を家族にしていて、畑仕事に精を出しているんだ。
おいらの母ちゃんとよく似てるだろ?
でもな、ここだけの話、母ちゃんよりずっと若いんだ。
内緒だぜ。

これが昭一さんの家のGS。NinjaとLukaの兄弟犬だ。


きれいな顔立ちの上に、幸せそうな顔してるだろ?
犬だって、人と同じように育ちが顔に出るんだよな。


おいらの父ちゃんと母ちゃんはカナダに来る前
中国の上海で仕事しながら暮らしていたんだ。
2002年5月、父ちゃんと母ちゃんが上海の街を散歩していたら
花鳥市場と呼ばれる小動物、金魚、昆虫、植物なんかを売っている市場があったんだ。
その中に入っていったら、犬を売っているお店がたくさんあってね
クレートに入れられた可愛い子犬がいっぱいいたんだってさ。

ま、おいらの方が断然可愛いと思うんだけどね。

子犬にはみんな値段がつけられていたんだけど
1頭だけ、値札が付いていない子犬がいてね
その子犬がすごく可愛かったんだって。

ま、おいらの方が断然可愛いと思うんだけどね。

「可愛いからきっと売れちゃったんだね。」
母ちゃんは日本人の思考回路でそう思ったんだけど
本当はその犬はこれから処分されちゃうから値札を外されたところだったんだ。
「買ってくれるなら半額でいいよ。」
お店のおじさんにそう言われて、父ちゃんと母ちゃんはすごく悲しくなったんだって。

父ちゃんと母ちゃんはちゃんとわかっていたんだよ。
そういう犬は中国だけでも何百万、何千万頭もいて
父ちゃんと母ちゃんだけで全部の犬を助けることなんて不可能だってことも
まだ生後2か月の可愛い子犬なのに処分されちゃうってことは
その犬になんらかの病気や障害があるんだろうってことも。
でも、父ちゃんと母ちゃんはその犬を自分たちの子供にしたんだ。

全部を助けることができないってことが
1頭も助けないという理由にはならない

これはおいらの父ちゃんと母ちゃんの信念だ。

その犬は白くて小さくて、鼻がぺちゃんこで、垂れ耳で、短足の犬でさ
おいらとは何から何まで正反対の犬だったんだって。
で、やっぱり、その犬は生まれつき足に障害があったんだ。

父ちゃんと母ちゃんはその犬を獣医に連れて行きたかったんだけど
当時の上海では、まだ政府主導の犬狩りが頻繁に行われていてさ
警察がある日突然家の中に入ってきて、軍用犬以外の全ての犬をその場で絞め殺して
遺体を袋に入れて持って行っちゃうんだ。
狂犬病予防っていう名目なんだけど、ワクチンを打っていても殺されちゃうんだ。
ほとんどのワクチンが偽物だったからね。

何から何まで怖いよな。

獣医に連れて行くということは、犬を飼っているという情報を流すことになるだろ?
だから、父ちゃんと母ちゃんはその犬を病院に連れていくことができなかったんだ。

「今日はここで犬狩りをやるぞ。」っていう情報が入ると
母ちゃんはその子を胸の中に入れて、知り合いのタクシーを呼んで
市内を何時間も走り回ったんだ。

よかったな、小さくて。

母ちゃんの胸の話じゃないぞ!
犬の体の大きさの話だ!
勘違いするなよ!絶対にするなよ!

父ちゃんと母ちゃんのそんな苦労を知ってか知らずか
その犬は父ちゃんと母ちゃんに大きな貢献をしたんだ。

父ちゃんと母ちゃんの会社に押し入った泥棒を2回
社員の火の不始末による火事を2回
小さな体で大きく鳴いて、会社を救ったんだってさ。
このうちのどれか1回でもまともに食らってたら
父ちゃんと母ちゃんに今のような生活はなかっただろうよ。
当然、おいらも今ここにいられないわけだ。
会ったことない兄貴だけど、ありがとうな。

でね、その犬が5歳になった時、父ちゃんと母ちゃんに連れられて日本に行ったんだ。
母ちゃんはその犬をすぐに日本の獣医に連れて行ったんだけど
もう手遅れの重度のヘルニアになっててさ
可哀想に、一生投薬が必要な状態だったんだって。

それでも、日本で幸せな中年期を過ごしたその犬は
7歳の時に、カナダにやって来た。
カナダは日本よりも犬にとっては天国でさ
何て言ったって、涼しいだろ?
犬が散歩するのに最適な芝地がたくさんあるだろ?
そして何より、人と社会が犬に優しいんだ。

北米はアジア諸国より歴史が浅いと言われるけど
人と犬との幸せな共存の歴史は、中国より、日本よりずっとずっと深いんだ。
そんなカナダで更に幸せな老年期を過ごしたその犬は
2015年1月8日、父ちゃんの足元で眠ったまま静かに息を引き取った。
享年もうすぐ13歳。
父ちゃんと母ちゃんに『安楽死』の選択の隙を与えないという
最高の親孝行を最期の贈り物にして、虹の橋を渡って行ったんだ。

小さな命が消えていくのを見捨てなかった父ちゃんと母ちゃんが
その命に何度も救われて、幸せな生活を手に入れた。
その父ちゃんと母ちゃんに、今度はおいらが救われた。
おいらも父ちゃんと母ちゃんだけでなく、他の誰かを救う犬になる。

こんな人と動物の幸せの循環は決して奇跡なんかじゃないんだぜ。

動物を飼っている人たちの間には、よく起こることなんだ。

おいらはそういう事実に気付いてほしくて、このブログを書いている。
特に大きな人口を抱えて、大きな転換期に来ている大国『中国』の皆さんに読んでほしいと願ってる。
そして、世界中の人と動物が、今日より明日、明日より来年、その先もずっとずっと
少しずつ、少しずつ、でも確実に幸せになっていくことを願ってる。

心から願ってる。



photo by 斉藤光一氏




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