2016年6月30日木曜日

母ちゃんの腕が痛いわけ


ヘルペスが治っても、母ちゃんの腕の痛みは治らなかった。
そう言えば、ヘルペスになる前から母ちゃんは腕が痛いって言っていたな。

人間には30肩、40肩、50肩みたいに年齢に応じた痛みがあるんだろ?
母ちゃん自身もそういう類の痛みだと思ってたんだ。
そのうち収まるだろうと思っていた痛みが
そのうち段々と酷くなっていって
ある日、洋服の脱ぎ着ができないほどの痛みになっちゃったんだ。

で、病院に行ったわけよ。
レントゲンを撮っても、骨には異常がない。
尿便検査と血液検査にも何も異常はなくて
最終診断は両腕の筋肉の断裂とじん帯損傷。
「よく、2ヶ月もこのまま暮らしてたねぇ。」
主治医が笑ってたんだって。

で、ここで問題だ。

なぜ母ちゃんの腕の筋肉とじん帯がこんなことになっちゃったのか?

まさか、あれかな?

それとも、これかな?


そんなわけないよな?
おいらのせいじゃないよな?
年のせいだよな?

な、な、な、母ちゃん?





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2016年6月29日水曜日

スカーフをつけよう

カナダの多くの市では、犬は市政府に登録をしなければならないという条例があるんだ。
登録は有料で、毎年再登録料を払って更新するんだ。
もちろんおいらも登録してるよ。
おいらが住んでいるところの登録料は
去勢手術をしているかどうか、危険犬(種)かどうかで変わるんだけど
去勢手術をしていない危険犬(種)は
去勢手術をしている一般犬の10倍以上の登録料がかかって
外を歩く時には常にマズルを装着することが義務付けられているんだ。

今、バンクーバーではこれが大きな議論になっているんだ。

危険犬って何かというと

人や他の動物に危害を加えたことがあるか、その恐れがある犬

ってことだ。

犬だって人だって動物だから、しつけや扱い方を間違えれば社会に大きな迷惑をかける。
だから、飼い主や親の責任っていうのは重たいんだ。

で、これの何が問題になっているかっていうと

市によっては、危険犬として危険犬種を定めているところもあるんだ。
ピットブルやブルテリア、及びその血統を引いている犬は全て危険犬とされるってこと。
実際、おいらが知っているだけでも
ピットブルによる傷害や殺人は今年のバンクーバーエリアだけで既に3件ある。
みんな安楽死させられちゃったんだ。
国によってはピットブル及びその血統の入国を禁止している場合さえある。

人や他の動物に危害を加えたことがあるか、その恐れがある犬

犬を人に置き換えてみると

人や他の動物に危害を加えたことがあるか、その恐れがある人

つまり前科者または反社会型人格障害者

って意味になるよな。

要するに、犬だって生まれや経歴で差別していいのか?っていう議論なんだろうな。

おいらの周りにもピットブルはたくさんいて
やっぱり、ちょっと他の犬より攻撃的な性格な子もいるんだ。
『噛んだら離さない世界一強い闘犬』の遺伝子はダテじゃない。
こんなとぼけた顔して、なかなかやるんだぜ。

「ピットブル」の画像検索結果

けど、よく躾けられたおとなしいいい子もたくさんいるのも確かなんだ。

血統っていうのは、遺伝子の問題ってことだよな。
これは、躾だけでクリアできるとは限らない。
それが、残念ながら現在の科学の結論だ。
でも、クリアできちゃう子がいるのも確かな経験値としてある。
クリアできたかな?と思っていると、ある時突然『闘犬スイッチ』が入っちゃって攻撃的になることもある。
問題は、ピットブルをペットとして飼うための科学的知識が人間にまだ乏しいってことなんだろうよ。

数十年前、実はおいらたちGSも危険犬種だったんだぜ。
その次は、ロットワイラーが危険犬種って言われた時代もあった。
でも、人間の英知がGSやロットワイラーの特質に追いついて
今じゃ、おいらたちは優秀家庭犬の代表格になっただろ。

あとね、犬種に関わらず躾ができていない犬や
自我をコントロールできない若年期の犬は、実はみんな危険な動物なんだ。


そこで大きく頷くなよ、母ちゃん!


だから、ピットブルが安全な犬だって言われる時代もきっと来る。
でも、残念ながら今じゃない。

そこで、天才GSのおいらはひらめいたんだ。


「ピコーン」の画像検索結果


知らない人が見たら絶対怖いと思うようなおいらみたいな大型犬とか
ヤバいかも?と思われちゃうような犬種の犬は
法律や条例に関係なく、自発的に首にスカーフを巻いたらどうだろう?

まだ、ちょっと若すぎて人や他の動物に順応できない犬は赤いスカーフ

大体大丈夫なんだけど、子供やしつこい犬は気を付けてねの黄色いスカーフ

Everybody Come on!の緑のスカーフ

みたいにね。

これは犬や飼い主を差別するための色分けじゃなくて
犬の成長段階を知らせるための色分けね。

人も犬も、知らないものを恐れるっていう特性があるだろ?
すれ違う犬の社会的成長段階が遠くから見てもわかったら
人も犬も安心するんじゃない?

そして、わかってほしいんだ。
赤いスカーフはダメな子じゃなくて、成長途中なんだってことを。
全ての犬は赤→黄→緑の成長段階を必ず辿るんだってことを。

お前も赤い時代が長かったもんねぇ。


遠い目をするなよ、母ちゃん!




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2016年6月27日月曜日

変化

おいらのブログを楽しみにしてくれていた皆さん
しばらくお休みしちゃって本当にごめんな。






おいらのダメダメな母ちゃんが病気して、怪我して
ずっとポンコツだったんだ。

おいらとしては、書きたいこと、晒したいことがいっぱいあったんだけど
いくらダメダメなポンコツ母ちゃんでも
やっぱ、おいらにとってはオンリーワンな母ちゃんだからさ
放っておくわけにはいかなかったんだよな。

決して、このブログを母ちゃんに書いてもらっているわけじゃないぞ!
お宅のお子さんたちの夏休みの宿題とは違うからな!




さて、まずはことの経緯を書いていこうか。

ある日、母ちゃんが腕が痒いって言いだしたんだ。
その時は父ちゃんも「だから、どうした?」って感じだったんだけど
痒かったところが、ヒリヒリ、ピリピリ痛くなり
半袖シャツの縁が触れただけで

「ぎゃっ!」

って言うくらい痛くなったんだ。

そのうち段々と熱も出て来て、あとは寝たきり、起きてこない。
ヘルペスって言うんだって。

家の中で、常にイタズラ素材を探しているおいらだけど
今回ばかりは本当に心配で、寝室の前でずっと待機してたんだ。
ホントは寝室の中に入って看病したかったんだけど
おいらたち犬は、怪我も病気も患部を舐めて治すだろ?
これ、結構効果的な治療法なんだぜ。
けど、おいらの滑らかな舌でシルキータッチしても母ちゃんは痛がるから
父ちゃんに寝室のドアを閉められちゃったんだ。

母ちゃんは寝返りを打つ度に腕が痛くて

「ひっ!」

って、小さく悲鳴を上げるんだ。

おいらはその声を聞いて

「ひぃーーーん、ひぃぃぃーーーん」

って言いながら父ちゃんを呼びに行く。

父ちゃんはおいらの頭を撫でながら
「大丈夫だよ。一緒に母ちゃんにお水持って行こうか?」
こうして、父ちゃんと一緒に母ちゃんをお見舞いする。
母ちゃんの顔が見えても、おいらは

「ひぃーーーん、ひぃぃぃーーーん」

って泣くんだ。

そんな日が約20日間続いた。

その間、ご飯も運動もちゃんと父ちゃんがしてくれたし
Codyのおうちの人たちが、おいらを泳ぎに連れて行ってくれたりしたんだ。
ご近所さんってありがたいよな。



母ちゃんがやっと部屋から出られるようになった時
母ちゃんはおいらの変化に驚いた。

「お前、何だか顔が小さくなったね。」

違うよ!母ちゃんが寝ている間に、おいら体重が7ポンド増えたんだよ。
顔が小さくなったんじゃなくて、体がまたまたデカくなったんだ。

それから、母ちゃんがおいらにコマンドを出す前に、おいらは察知してさっと動く。
「お」と言ったら、お座りしてる。
「ま」と言う前に、ちゃんと待ってる優秀GSのおいらになってたのさっ!
しかも、母ちゃんを守るために、常にそばについて離れない。
母ちゃんがお空に飛んで行ってしまわないように押さえとかなくちゃな。



久しぶりに母ちゃんとドッグランに行ったら
みんながおいらのことを『Mr. ジャッジマン』と呼んでいて、母ちゃんはまたまたびっくりさ。
ドッグランで喧嘩している犬たちを見ると、おいらはすぐにすっ飛んで行って
気を逸らして仲直りさせるんだ。
ジェントルマンだろ?

「お前、本当にうちのタローなのかい!?」

何言ってんだよ、母ちゃん。
母ちゃん、いつもおいらに言ってただろ。

「タロー、お前はいい子だよ。
母ちゃん、信じてるよ。」って。

父ちゃんも言ってたよ。
「お前がいい子にしてたら、母ちゃん早く治るぞ。」って。

だから、おいらいい子になったんだ。




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