一昨日のラスベガス銃乱射事件から一夜明けて、母ちゃんの友人から連絡があった。
事件があったちょうどその時刻、友人一家は空港にいて帰国の途だったらしい。
事件が起こったことも知らなくて、バンクーバーに戻ってきたらたくさんのメッセージやメールが入っていてびっくりしたんだって。
とりあえず無事でよかったな。
こういうクイズを聞いたことがあるかな?
時に心理テストとしても使われるし、母ちゃんが最初に就職した会社の入社試験にも使われたんだよ。
あなたの乗った飛行機が、砂漠で不時着した。
生存者はあなたを含めて12人。
炎上する機体から持ち出せた物は以下の12品。
その中から1つだけ選んで所持することができる。
生き残るためにあなたは何を選ぶか?その理由は?
制限時間は30秒。
1. 鏡
2. 防寒用コート
3. 10ℓの飲用水
4. 懐中電灯
5. パラシュート
6. ビニール製レインコート
7. 弾丸が充填された拳銃
8. コンパス(羅針盤)
9. 遭難エリアの地図
10. 砂漠を生き抜くためのハウツー本
11. 2ℓのウォッカ
12. 食塩1kg
さて、答えは出たかな?
ある学者に言わせると、これは上から大切な順番で書かれているんだって。
つまり、生き残るためには鏡が一番重要だということらしい。
別の学者が言うには、レインコートこそが最強なんだって。
気温の差が激しい砂漠で防寒にもなるし、雨を集めることもできるからだってさ。
無駄に勉強してるやつは始末に負えないな。
おいらの母ちゃんは就職試験で迷わず拳銃と答えた。
その場で面接官からかなり非難されたらしい。
答えを変えてもよいと言われたけど、母ちゃんは変えなかった。
理由を聞かれて、母ちゃんは答えた。
拳銃を手にすれば、他の物全てを手に入れたも同然だから。
拳銃を他の誰かに渡せば、自分の命を明け渡すのと同じだから。
こうして、母ちゃんは就職試験に合格した。
同期入社の人たちは皆同じ答えだった。
これが銃の恐ろしさだ。
自分が持てば、人の物も自分の物にできるという万能感をもたらし
他人が持てば、自分の物を奪われるのではないかという不信感が生まれる。
奪われないためには、生き残るためには、誰かが銃を持ったら自分も持たなければならない。そして、それが自衛だと主張する。
おいらの家から40km南に行くと、そこはもうアメリカ。
5人に2人が銃を持っている世界。
一度持ったら、世界から全ての銃が消えてなくならない限り、手放すことはできなくなる。手にしたものはただの銃じゃなくて、人間の根源的な不信そのものだからな。心に秘めていた不信が形になって、今自分の手の中にある。恐ろしい話だよな。
おいら、こんな手に生まれてよかったよ。
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