中秋の名月っていう風習は日本では満月を眺めるだけのものだけど、中国では春節(中国の正月)に次いで盛大なお祝い事なんだ。
盛大なお祝い事にはご馳走がつきものだろ。
昨夜はきっとみんな美味しいものをたらふく食ったんだろうな。
ここから先はショッキングな事実を書くから、苦手な人はスルーしてね。
今朝父ちゃんと散歩に出掛けたら、うちから300mくらい離れた家の前に黄色くて、ところどころ赤いものが落ちていた。
父ちゃんにはそれが何なのかすぐにわかった。
中国ではお祝い事の前には、道端にそれがよく落ちてるんだって。
それが何なのか理解した時、おいらは足がすくんだよ。
それは、明らかに刃物で切断された大型犬の足先だった。
父ちゃんが言うには、GSかゴールデンレトリバーだろうって。
つまり、どこかの犬が食われちゃったんだよな。
カナダは他国の宗教も文化も否定しない。
けれど、誰であってもカナダの土を踏んでいる以上、カナダの法律を遵守しなくちゃならない。
自分の国では『よくあること』でも、カナダでは『あってはならないこと』ということがある。
犬食もその1つだ。
「自分の犬を自分で食って何が悪い?」って、犬食文化圏の人は言うかもしれないが、ここでは確実に警察に捕まる。豚は食っていいのにどうして犬はダメなんだ!と騒いだって、ダメなものはダメなんだ。どこかの国では犬と豚の間に線は引かれていないかもしれないけれど、カナダでは法律の内側と外側としてはっきりと線引きされてるってことだ。
昨年、バンクーバー郊外のコキットラムという街の中華料理店で、犬肉を裏メニューとして提供していたことが明るみに出て、店主が逮捕されるという事件があった。コキットラムは韓国系住民が多く、犬食の需要が高いらしい。
朝からショッキングなものを見ちゃった父ちゃんは、今日一日元気がなかった。
話を聞いた母ちゃんも、おいらを抱きしめて泣いてたな。
おいらは毎日父ちゃんと母ちゃんにこねくり回され、体中を触られまくるけど、命の危険を感じたことは1度もないし、父ちゃんと母ちゃんに食われるなんて想像したこともない。
昨日まで名前を呼ばれて信頼していた飼い主に食われるって、そいつはどんな絶望を味わったんだろうな。
なんだか、全然めでたくない中秋の名月だったよ。
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