朝8時、おいらの母ちゃんがお庭で水撒きしていたら
白人のおねーさんが、血相変えて母ちゃんに話しかけてきた。
おいらも見たことあるけど、知らない人。
Cody来てる?
「いえ、来てませんよ。
Codyがどうかしたんですか?」
おねーさんがCodyの家を指さした。
母ちゃんの血相も変わった。
Codyの家の木製フェンスが大きく破られていて、庭にCodyの姿が見えない。
誰が見ても
兄貴、やっちまったなーな景色。
Codyの家の前は住宅地の車道。
そこから20mも行くと、バンクーバーエリア有数の幹線道路。
いかにおいらの兄貴でも、パッと飛び出したら、1秒で終わり。
どうも、そのおねーさんはCodyの母ちゃんのお友達で
たまたま自転車で通りかかったら
Codyの家のフェンスが壊れてて、この時間いつもいるはずのCodyの姿がない!
そこでおねーさんは、すぐにCodyの母ちゃんに電話して知らせたんだ。
けど、医療系科学者としてバンクーバー周辺を忙しく駆け回っているCodyの母ちゃんは
その時、家から車で1時間のSurreyっていう街にいて、すぐには帰って来られない。
ってな訳で、おねーさんは自転車で、おいらの父ちゃんと母ちゃんは車で
Codyを探そうってことになったんだ。
で、こういう時に冷静なのがおいらの父ちゃん。
「犬はふらっと出て行っても、大概家に帰って来るから、先にCodyの庭を確認してみよう。」
おいらの父ちゃんと母ちゃんは、Codyの庭に向かって大きな声で
「Cody! Cody! Come on!」って何度も呼んでみたんだ。
そしたらさ、なんと、家の中からCodyの姉ちゃんが出てきてさ
「どうしたの?Codyなら家にいるよ。」って言うんだよ。
みんなに広がる安堵感。
けど、Codyの姉ちゃんはド派手に壊れたフェンスを見て真っ青。
そこで、元大工のおいらの父ちゃんの出番さ。
Codyの兄貴がまた元気に走り回れるように修理してあげたんだ。
めでたし、めでたしの話だろ?
けどな、天才GSのおいらはちょっと変だと思うんだ。
おいら、慌ててて写真を撮るのを忘れちまったんだけど
フェンスは明らかに庭の内側からの力で壊されていたんだよな。
壊れたフェンスの材料が庭の外側に散らばっていたんだもん。
けど、Codyの兄貴はずっと家の中にいたんだよな。
じゃあ、誰がフェンスを壊したんだよ?
by 斉藤 光一氏
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