あすなろタロー　ただいま修行中: ちゃんと仕事しろよ

日本でSIMカードを借りた時に使ったクレジットカードから不正請求があって、詐欺の恐れがあるからってことで、新しいカードが来るのを待ってるんだけど、2週間待っても来ない。
送付元は6000km離れたトロントだから時間がかかるのは承知してたけど、クレジットカードが届くのに2週間っておかしいだろ？

昔、母ちゃんは上海でクレジットカードをスキミングされたことがあって、カード会社に電話したら、3時間で新しいカードを届けてくれたんだよな。
そこまでは要求しないけど、一体どれだけ待てばいいんだ？って母ちゃんがブツブツ言い始めたから、おいらが教えてあげたんだ。

今、郵便局はスト中だよ。

10月22日を皮切りに、カナダでは郵便局のストライキが始まった。
おいらが住んでいるBC州でも10月29日から地域ごとに始まって、郵便物が届くのが遅いし、こちらから手紙や小包を郵送することもできないんだ。
この時期、毎年郵便局はストして、大概2週間から1ヶ月くらいで終結するんだけど、交渉が決裂すると翌年までストしてたりするんだ。
もちろん、クリスマスカードは届かない。

郵便局だけじゃなく、教師もストするし、移民局もヘソ曲げる。
4年前のBC州の教師のストはすごかったよ。
先生たちが8ヶ月もストして、学校も親も大混乱。
移民局も半年以上ストしていたことがあって、移民の国カナダに暮らす外国人たちはVISAが失効して本当に困ったんだ。

ストライキが労働者の権利っだってことはわかっているけど、じゃあ、子どもたちの教育を受ける権利や、法律を守って移民権を更新している外国人の権利は、労働者の権利より下ってことなんだろうか？

日本でも春になると春闘っていうのがあって、ストライキはやっているけど、それはみんな民間企業に勤める人たちで、公務員がストライキするって聞いたことないよな。
でも、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国のストは大概が公務員によるものだ。
公務員はストしても首にならないし、退職後の膨大な年金にも響かないから、安全圏に身を置いて、権利だけを声高に叫ぶ。

ほら、おいらのお宝あげるから、ちゃんと仕事してくれよ。