2019年1月13日日曜日

ウォレットカードを活用しよう


おいらの住んでいるBC州にはRAPSという動物保護団体がある。
RAPSというのはRegional Animal Protection Societyの略で、特に猫ちゃんに関してはカナダ最大の保護団体なんだ。


動物愛護にかけては先進国のカナダでも、保護した動物を施設側の都合で殺処分するところもあるのが実情。
せっかく施設に保護されても、年取ったから、病気だから、里親が現れないから、施設が満員だからという理由で殺処分になる仲間たちがたくさんいるんだ。
そんな中で、絶対に助かる見込みのない苦痛を伴う病気に罹った場合を除いて、安楽死をさせないことをポリシーとしている骨のある保護施設。
それがRAPSなんだ。

そのRAPSからおいらにこんなカードが届いた。


これはウォレットカードって言うんだ。
必要事項を記入して、お財布の中に入れておくんだ。

このカードには

緊急: 私は家にペットがいます。
もし私に何かがあって家に帰れない場合、RAPSに連絡して私のペットがきちんと面倒を見てもらえるようにしてください。
名前: タローの母
住所: M78星雲

って書いてある。

更に裏はこうなっていて


ペットの種類と頭数を書くようになってる。
もし、ペットに特別な病気や癖がある場合は、ここに書いてあるURLから詳細を登録できるようになってる。
因みにおいらの母ちゃんは
「大きいけれど、性格が穏やかで、人に危害を加えるようなことはありません」
って登録してくれた。
保護する人たちにとっても、おいらの大きさはちょっと脅威だろうからな。

念のために言っておくけど、この「家に帰れない場合」って言うのは、外出中に事故に遭ったり、病気になったり、災害に巻き込まれたりした時のことで、「残業で今日は帰れない!」とか、「飲みすぎちゃって終電逃しちゃった!」っていうような事情は含まれないからな。


大概どこの国でも、自分に意識がなくて救助を受ける時、救急隊員や警察官がその人の携帯電話や財布に入っている情報から本人を特定するだろ。
このカードを財布に入れておけば、おっぺけぺーの母ちゃんに何があっても、救急隊員や警察官がRAPSに連絡してくれて、おいらはちゃんと保護してもらえるってことだな。

有難いサービスだよな。
因みにこのサービスを受けるための費用は一切かからない。

日本にもこういうサービスがあるかわからないけど、もしなくても、こういうカードを自分で作成して、財布の中に入れておいてもらえれば、ペットが助かる確率は高くなる。
連絡先を動物保護団体にしなくても、実家や友人の連絡先でもいいんじゃないかな。


万が一のことって、誰の人生の中にも1回や2回必ずある。
特に災害大国日本では、これは必要なことなんじゃないかっておいらは思うんだよな。






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