2017年1月30日月曜日

ペット保険と社会制度


随分昔、おいらの母ちゃんは猫の母ちゃんをやっていたんだ。
まだ若かった母ちゃんはお金がなくて、カツカツの生活だったんだけど
その猫をすごく可愛がった。
いい餌を食べさせてあげたくても、そんな余裕はない。
寝る間を惜しんで勉強とアルバイトをしていたから、手作りする時間的余裕もない。
市販の安いキャットフードをお腹いっぱい食べさせるのが精一杯だったんだ。
それでもその猫は元気にわがまま放題で母ちゃんと暮らしてた。
2人とも幸せだったんだ。
最初の5年間はね。


「子猫 フリー素材」の画像検索結果


その猫が5歳になったある時、血尿が続いた。
病院に連れて行ったら、膀胱癌だと診断された。
手術代と前後の処置、入院料を含めて250万円要求されたんだ。
当然、当時の母ちゃんにそんなお金はない。
手術の他に方法はないかと獣医に尋ねたら、その獣医はこう言った。

じゃ、殺しちゃいましょうか?
どうせこの猫、血統書とかついてないんでしょ?

その病院からの帰り道、母ちゃんは人目もはばからずワンワン泣いた。
犬か、お前は?っつーくらい泣いた。

実は母ちゃんも子供の頃から膀胱関係でよく病気したんだ。
手術できなくても、せめて・・・と思って、自分の薬(漢方薬)を猫に飲ませてみたところ
なんとね!1回で劇的に良くなって、3回飲んだら治っちゃった!
でも、良い子のみんなは真似しちゃだめだぞ!

つまりね、その猫は膀胱癌なんかじゃなかったんだ。

それから母ちゃんは猫の餌について勉強した。
病気になるには必ず原因があって、その原因は餌だろうと思ったんだ。
塩分とタウリンの過剰摂取で膀胱が腫れて肥大することがわかって
キャットフードを替えたんだ。
その後、その猫は19歳まで生きた。
母ちゃんの子になった時には、まだ父ちゃんはいなかったんだけど
最期は父ちゃんに看取られて、虹の橋を渡っていった。

その後しばらくしてから、母ちゃんはその獣医が詐欺罪その他で逮捕されて
獣医の資格も剥奪されたことを知った。
東京都多摩市のナントカ医師と言えば覚えている人もいるだろう。
ま、今考えれば、猫の手術代で250万円ってなんだよって思うけど
当時の母ちゃんは25万円だって払えなかったから
母ちゃん的にはそこはそんなに問題じゃなかったんだけどね。

ただ、その時に母ちゃんは痛感したんだ。
ちゃんと病院に連れて行けない人は動物を飼っちゃいけないって。
たまたま誤診だっただけで、本当に癌だったら
何も治療してあげられない自分は何なんだ?って。

それから母ちゃんは家族に迎えた動物たちには必ず保険を買うことにしたんだ。

カナダのペット保険は日本とはちょっと違うところがある。
日本と同じような金額で、日本と同じような補償のものもあるんだけど
日本になくて、カナダにあるのは、補償無制限の保険だ。
おいらのような犬で大体月額$110(日本円:9500円)。
アメリカやカナダのように病院費用がべらぼうに高いところで
おいらたちが交通事故で瀕死の重傷を負えば
治療費に$100,000(日本円:865万円)なんてこともある。
こういう治療費の高さが安易な安楽死を招くんだよな。
だからカナダでは補償無制限の保険は必要なんだよな。

もう1つの違いは、予防医療にも適用される保険がある。
各種ワクチン、フロントラインやレボリューションのようなノミ除け薬、薬用シャンプー
各種サプリメント、歯のクリーニングも補償される。
病気やけがをした時だけでなく、防ぐことにも補償があるんだ。
但し、補償範囲が広いがために獣医に喰いものにされることもあるから注意してね!

日本とカナダ、どちらが動物に優しいかというと
社会全体としては、カナダの方が優しいだろうな。
SPCA(動物虐待防止協会)は、時に警察権力に匹敵するほどしっかりしているし
何か災害があると、ペット保険の会社が率先して被災動物を助けてくれるし
民間の会社も頑張ってる。
大手ペット用品PetSmart(本拠地:アメリカ)の動物用ショーケースは売り物ではなく保護された動物のためにある。
毎週各店舗で里親探しイベントをしていて
里親になった人にはペット用品が最大$400割引きされるクーポンをくれる。
ここでは、動物の生体販売は企業ポリシーとしてしないんだ。
それが企業の宣伝だとしても、極めて健全で文化的な広告宣伝だろ。

そんなカナダでも動物虐待は後を絶たない。
人間1人1人の動物に対する愛情の持ち方は
日本もカナダも変わらないと母ちゃんは思ってる。
だから、日本もカナダも、できれば世界中全ての国で
動物を飼うことに免許制を導入したらいいよね。
動物を飼うのに必要な知識と精神的な適性を、行政がちゃんと管理するんだ。
個人だけでなく、獣医、ブリーダーや生体販売者、フードメーカー
動物に関わる全ての職種に適用されるといいね。


まずは各国が

動物はモノではなく人間と同じ命だ

と認識するところから始まるよな。



じゃんじゃん。












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