9月から、おいらのうちに週に1回Vickyちゃんっていう女子高生が来てるんだ。
フェミニストのおいらはVickyが来るとそわそわしちゃう。
なんでVickyがうちに来るかっていうと、おいらの母ちゃんに日本語を習ってるんだ。
台湾出身のVickyはマルチリンガルで、英語、フランス語、中国普通語、ミンナン語(台湾の現地語)がわかる。
ただ、4歳の時にカナダに来て英語環境の中で育ったから、母国語は英語で、漢字が書けないんだ。
だから、母ちゃんは完全なカナダ人に教えるつもりでVickyに日本語を教えている。
時々、Vickyに英語の発音を直してもらっているのは内緒の話だ。
情けないぞ、先生!
Vickyの要望は
① 日本の漫画や映画が字幕なしで理解できるようになること。
② 日本の大学に交換留学生として行きたいと思ってるので、日本で最低限の会話ができるようになりたい。
ってことだった。
だから、母ちゃんは小難しい文法なんてすっ飛ばして、ボキャブラリーを増やして一般会話力をつけることに重点を置いて教えてるんだけどさ・・・。
Vickyの吸収力が凄まじくて、傍で聞いてるおいらも父ちゃんも「この子、天才じゃね?」って思ってる。
今日は場面設定『引越の際のお隣へのご挨拶』というテーマで、一通りの会話を学習したんだ。
新たに引っ越してきた人が、コーヒーをお土産にしてお隣に挨拶に行くって言う設定。
最後は「これはほんの気持ちです。どうぞ召し上がってください。それでは失礼します。」で締めくくるんだ。
その後、Vickyは母ちゃんと会話のロールプレイをしたんだ。
条件はお土産を他のものにすること。
初めに言っておくけど、今日が3回目のレッスンで、最初にうちに来た時のVickyはあいうえお50音を平仮名とカタカナで読み書き発音できて、1から1万までの数が数えられるくらいの日本語力だったんだ。
Vicky(以後V):ピンポーン!
母ちゃん(以後母):はい、どちら様ですか?
V: 私はVickyといいます。お隣に引っ越してきました。どうぞよろしくお願いします。
母:わざわざ有難うございます。
V: これはほんの気持ちです。どうぞ受け取ってください。
母:これは何ですか?
V: これは蛍光ペンです。どうぞ召し上がってください。
母:え?この蛍光ペンは食べられるのですか?
V: (困ったという顔、しばらく間があいて)
はい、これはハイテクの蛍光ペンです。食べられます。
母:では、中に入って一緒に食べましょう。
V: いいえ、私はこれから会社に行きますので失礼します。
Vicky、君は語学力だけじゃなく、リカバリー能力と危機回避能力でも天才だ!

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Vickyちゃん、素晴らしい!
返信削除若さと情熱、それに生まれ持った語学習得能力の高さでしょうね^^
初日から、一万まで数えられるって、すごくないですか??
いえいえ、うちに初めて来た時に、既に1万まで数えることができたんです。
削除それが、毎回毎回飛躍的に上達していって、3回目にして既に結構話せているので私の方が恥ずかしかったりします><
若いっていろいろな面で羨ましいことです(;´・ω・)