1週間降り続くと言われていた雨が止んじゃって、今日は一転してすごいお天気。
雲1つなくカラッと晴れて、太陽は降りしきるけど涼しい。
なんともバンクーバーらしい天気だ。
丸1日雨を浴びた作物たちは、とんでもなく生き生きとして、毎日人間がホースで水をあげるのと、雨を浴びるのとでは、同じ水でもこんなに違うのか!っておいらも驚いちゃうよ。
受粉できなかったズッキーニがこんなに大きくなっちゃった。
きゅうりやズッキーニは単為結果性って言って、受粉しなくても実になるんだそうだ。
おいらのお友達の柴犬マリンさんが教えてくれた。
マリンちゃんの家でもお庭できゅうりや唐辛子を育てているんだよ。
さすが、九十九里浜の素晴らしい気候で育っているせいか、犬もきゅうりも素晴らしいんだ。
今まで、おいらの父ちゃんと母ちゃんが早起きして人工授粉していたのは何だったんだ!?って思ったおいらも、ちょっと調べてみた。
正確に言うと、人工授粉しなくても結実する種類があって、現在ではそういう単為結果性のきゅうりやズッキーニが多いらしいんだ。
遺伝子のコピーミスで偶然にできた単為結果の株同士を交配させたんだそうだ。
単為結果でできた果実は種ができないから、美味しい果実になるんだって。農家の人たちも人工授粉の手間が省けて楽になるよな。但し、早取りしないと実ったまま腐っていっちゃうんだ。受粉して結んだ実なら、腐らずに萎れて枯れていく。
毎年、新しい種を買って作物を作る場合は人工授粉しなくてもいいんだけど、自家種を採取して栽培する場合はそうはいかないんだ。自家種を作る度に遺伝子は先祖返りしていくから、何年か繰り返していくと、人工授粉しないと結実しないようになる。
うちでは毎年自家種を採取して翌年の作物にするから、かなり古代種になっているようで、うちの種で育てたきゅうりは受粉しないと結実しないんだ。
こういう遺伝子の先祖返りは簡単に実験できる。
例えば、買ってきた水菜の種を栽培して、そこから種を採るだろ。
翌年その種を播くと、水菜75%、壬生菜25%が出てきたりするんだ。
これが水菜
こっちが壬生菜。
つまり、その種は水菜と壬生菜を交配してできた種っていうことなんだ。
おいらの庭では、今年劇的な先祖返り現象があったんだ。
これはおいらの庭の花豆なんだけど。
左の花が赤くて、右の花が白いのがわかるかな?
うちでは毎年自家種で花豆を育てていて、毎年赤い花しか咲かなかったんだ。
ところが自家種を採取して7年目の今年、突如、白い花が咲いた。
7代前に白い花が咲く株と交配したということがわかる。
自家種栽培は、こういう風に遺伝子が先祖返りして、狙った作物が安定してできない。
だから、農家は毎年種を買うんだね。
けど、家庭菜園なら自家種でわざと先祖返りさせて、昔の味の野菜を復活させることができるんだ。
これもロマンだよな。
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