あすなろタロー　ただいま修行中: 知り合いと友達の境界

母ちゃん曰く、海外邦人同士でかけてもらって嬉しい言葉No.1は多分

何か困ったことがあったら、遠慮なく言ってね。

なんだって。

その次に嬉しい言葉は

日本に帰るんだけど、何か欲しいものない？

なんだそうだ。

自分の国から離れて生活する場合、誰もが抱える言葉の悩みと食べ物の悩み。
みんな同じ悩みを抱えてるはずなんだけど、この2つの言葉ってなかなか聞かないんだ。
それだけに、これを言ってもらえるととっても心が温かくなるんだって。

おいらの母ちゃんはお調子者だから、バンクーバーに日本人の知り合いがたくさんいる。
たくさんいても、知り合いは所詮知り合い。
お互いに顔と名前を知っているだけっていう間柄。
お友達とはちょっと違うんだ。
海外邦人の知り合いとお友達の境目はどこにあるかって言うと、上の2つのフレーズをお互いに言えるかどうかってことなんじゃないかとおいらは睨んでる。

おいらの父ちゃんと母ちゃんはお節介だから、みんなに「何かあったら言ってね」って言うけど、同じことを言ってもらえることは決して多くないんだ。

そんな母ちゃんに、帰国の度に「欲しいものがあったら言ってね」って必ず言ってくれるのがおいらの美重子おばちゃんだ。

母ちゃんは今回、美重子おばちゃんの優しさに甘えてこれをお願いしたんだ。

今年3月においらのブログのお友達のさくらノさんが日本から送ってくれたんだけど、以来これが我が家で大活躍。
因みに、さくらノさんはこういうブログもやってるんだ。業務スーパーをこんなに有効活用できたらいいよな。

まずは王道の桜茶。
ご飯と一緒に炊き込んで桜ご飯。
酢飯に混ぜて桜寿司。
おかゆに入れて桜粥。
大根の千切りと和えると美味しい和風サラダ。
白いんげんで煮豆を作る時に最後に投入すると、色も香りも上品な煮豆ができる。
豆腐の冷やしあんかけの餡を桜餡にすると、立派なおもてなし料理になる。
白身魚の桜蒸しもおススメだ。
とにかく、白くて香りの薄い料理には何でも使える。
改めて見直すべき食材なんじゃないかとおいらは思うんだ。

なあ、美重子おばちゃん。
おいらはいつもおばちゃんにお世話になってばかりだけど、おいらや父ちゃんや母ちゃんにできることがあったら、何でも言ってくれよな。