2018年1月13日土曜日

犬にもあるぞ反抗期 不変対万変


おいらは昨日、父ちゃんにすっごく叱られた。
父ちゃんと遊んでいて、甘噛みがちょっとエスカレートしちゃったんだ。

痛いぞ!この野郎!

父ちゃんが叫んだ。

ヤバい!
おいらの胸のボタンが「M78星雲に直ちに帰還せよ」ってピコピコした。
安全なウルトラの星から父ちゃんの様子を伺っていたんだけど、父ちゃんはおいらを見てくれない。

コーポ ウルトラの星

おいらたち犬にも反抗期があって、小型犬だと生後半年前後、大型犬なら生後1年前後に最初の反抗期が来るって言われてる。
父ちゃんと母ちゃんのいうことを聞かなくなったり、威嚇してみたりして、どこまで許されるのかを測るんだ。
例えばこんな風に

いつも聞いていた指示に従わなくなる。
好き勝手なスタイルで散歩する。
飼い主に対してマウンティング行為をする。
触ると唸ったり、吠えたり、威嚇する。
わざと家の中で粗相をする。

どこまで許されるかの度合いは、そのまま上下関係になる。
上を狙いたいっていうのは、全ての動物が持ってる本能だもんな。
格下から補佐、若頭、狙うはやっぱり組長よ。
特に大型犬は体の大きさに自信があるから、力で組み伏せようという上昇志向も高いんだ。


おいらたちの反抗期は1回で終わるとは限らない。
全く反抗期がない犬がいる一方で、定期的に反抗期を繰り返す犬もいる。
特に体の小さな女性に対しては、頻繁に下剋上を試みたりする。
タチが悪いんじゃない。
本能なんだ。

犬に体罰が推奨されていた時代があって、人間は反抗期にも体罰で対処してきたんだけど、反抗期を迎えるまでに信頼関係がちゃんとできていないと、体罰を受けてきた大型犬は力で相手をねじ伏せられると確信した時に悪魔に変わることもある。今まで言うことを聞いていた犬が、ある日突然飼い主に牙を剥いて噛むこともある。特に体の小さな女性は注意だ。
大型犬の場合、体力や攻撃性では犬の方が断然有利だから、体罰で力関係を示すのは人間にとってとても不利なことなんだ。

おいらもこの家に来た当初から反抗期を繰り返してきたんだけど、それは玉砕の黒歴史だった。
何をしたらダメなのかわかっているのに、わざとやってみて父ちゃんと母ちゃんの反応を見る。特に母ちゃんのことは見下して、オラオラだったんだ。
すると、父ちゃんと母ちゃんはまるでおいらがいないかのように、2人で楽しそうに過ごすんだ。おいらを置いて出掛けちゃったりもする。離人不安のあるおいらにはこれは堪える。父ちゃんと母ちゃんはおいらがいなくても楽しそうなのに、おいらは父ちゃんと母ちゃんがいないと、とんでもなく淋しい。心が痛くなるんだ。

ダメなものはダメ

これがおいらの家の掟。
おいらがどんな方法で反抗しても、この掟は変わらない。
父ちゃんと母ちゃんも変わらない。
この威厳の前に、おいらは全く歯が立たない。
だから、おいらが変わるしかないんだよな。






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