ここのところのバンクーバーは雨と晴れを繰り返していて、おいらが住んでいる海沿いのエリアは霧が深いんだ。
朝からずっと霧が深くて、霧が晴れたらお散歩に行こうねって言われてたんだけど、午後3時でこんな感じ。
このまま霧が晴れるのを待っていると夜になっちゃうから、父ちゃんと母ちゃんとおいらの3人で新しいドッグランに行ったんだ。
こんなお天気だから、他には誰もいなくてさ、おいらの家族御一行様貸し切り状態。
ここで、父ちゃんが思いっきりボールを投げる。
おいらのボールは特別遠くに飛ぶようになっているから、父ちゃんが投げると50mくらい遠くに飛ぶんだ。
ボールを追いかけながらおいらは思った。
このままどこかにトンズラしちゃっても、父ちゃんと母ちゃんはおいらがどこに行ったかわからないんじゃないか?
お前らだって、たまには1人で羽を伸ばしたいって思うことあるだろ?
いいから、思えよ。
キャッチしたボールを咥えて、おいらはどこに冒険に出ようか考えた。
あ、でも、家に帰ったら、おいらすぐに飯だよな。
冒険してる場合じゃないよな。
早く帰ろうって、父ちゃんと母ちゃんに言わなくちゃ。
おいらは父ちゃんに向かって一目散で走っていったんだ。
そしたらさ、父ちゃんがいないんだよ。
母ちゃんも見えないんだ。
霧っていうのは水蒸気だから、視界も悪いし、この中ではおいらの鼻もあんまり役に立たなくなっちゃうんだよな。
父ちゃんと母ちゃんの姿が見えないし、匂いもしないんだ。
おいらの自慢の耳をピンと立てても、父ちゃんと母ちゃんの息遣いも聞こえない。
おいらは急に怖くなっちゃって、ドッグランの真ん中でひぃーん、ひぃーんって鳴いてみた。
父ちゃんどこだよ?
なんで、母ちゃんはいないんだよ?
おいらいい子にするから、1人でトンズラしたりしないから
うえっ、うえっ、ふいいいぃぃぃーーーん。
おいらを1人にしないでよー。
タロー、お前何やってんだ?
どぉぢゃーーーん!
おいらはやっぱりここから逃れられない運命なんだな。
仕方ない、一緒にいてやるよ。
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