カナダ太平洋時間の1月23日午前2時15分ごろ。
そろそろ寝ようかなって思った母ちゃんがTVを消そうとしたら、画面上部にテロップが出ていた。
アラスカでマグニチュード8.2の地震が発生。
(後に7.9に修正)
アメリカ・カナダ西海岸の方は津波にご注意ください。
どう注意すればいいのさ・・・
うちはまさしくカナダ西海岸の沿岸地区。
しかも海抜0m地帯。
1mの津波でおいらの街は壊滅するって言われてる。
慌ててネットで状況を確認したんだけど、政府の緊急避難警報のウェブサイトは
連邦政府により、このページは現在停止しています。
って、なんだよ!
やる気ねーのかよ!
で、次においらはアメリカの津波警報サイトに飛んだんだ。
そしたらね、やっぱりアメリカ西海岸、カナダBC州の西海岸、バンクーバー島、ハワイに広域警戒警報が出ていたんだ。
そのサイトでの情報によると、津波が発生した場合、地震から3時間後にバンクーバーに到達し、6時間後に帯広、7時間後に東京に津波が到達するっていう予報になっていた。
その時点で津波到達まで2時間半を切っている。
まあ、車を使えば、一番近くの高い山グラウスマウンテンに行ける。
母ちゃんはおいらの避難バッグと父ちゃん母ちゃん用の避難バッグを用意した。
さあ、逃げようかと思った時、母ちゃんはすごいジレンマに襲われる。
こんな時間だから、近所の人は寝ていて誰も気付いてない。
せめて、Codyのおうちには知らせた方がいいんじゃないか?
でも、夜中の2時。
津波は来るか来ないかわからない。
でも、来たらこの街は壊滅状態。
相当の死者・行方不明者が出るんだろう。
一方、来なかった場合、こんな時間に叩き起こしたら、とんでもない近所迷惑になる。
それに教えても、山火事以外あんまり災害に遭遇したことがないバンクーバーの人たちにとって、大地震や津波、火山の噴火っていうのは、火星に降る雨くらい現実味がないから、多分信用してもらえない。
うおー!どうする?
って葛藤しているうちに時間だけが過ぎていく。
父ちゃんも、多分大丈夫だよって言う。
母ちゃんは東日本大震災の教訓で、笑われても逃げるって決めてるんだけど、家族3人一緒に虹の橋を渡れれば、遺す、遺されるの憂いもなくて、ある意味幸せかも?なんて思い始める。
おいらは泳ぎが得意だから、ビッグウェーブだって泳ぎ切ってみせるんだけどな。
真夜中にああだ、こうだと議論を重ねているうちに、カナダで津波警報が解除されたというニュースが入った。
いやいやいやいや、カナダは初めっから警報出してないですから!
出してない警報を解除ってなんだよ!
こそっと出してたとしても、必死に情報を探してるおいらに届かないってなんだよ!
近所の人たちだって、地震があったことも、津波の危険があったことも、警報も全く知らなかったよ。
今回は津波が発生しなかったからよかったけど、発生してたら2011年の東北大津波並みの被害になっていたと思うよ。
自然災害を甘く見てんじゃねーよ!
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