おいらが住んでいるカナダはキリスト教の国だから、クリスマスは国を挙げての一大イベントなんだ。
実は全カナダでクリスチャンの家庭は半分くらいしかないんだけど、クリスチャンじゃない家庭もクリスマスは大いに楽しんで、準備も1ヶ月くらい前からするんだ。
おいらのうちは無宗教だけど、友人やご近所さんたちとクリスマスプレゼントの交換をするし、お隣のシーク教徒のインド人のお宅ではチキンを焼くし、仏教徒のCodyの家もクリスマスパーティーをする。
ドッグランではワンコのためのクリスマスパーティーもあるんだ。
カナダは移民の国で、中には命からがらここに来た人たちもいる。
多分、カナダに住む人たちにとってクリスマスっていうのは、いろいろな人生の荒波を越えてここに辿り着いたことを祝福し合うってことなんだろうな。
今日、父ちゃんと母ちゃんはご近所の仲良しさんたちに母ちゃんお手製のフルーツケーキとお菓子の詰め合わせを配りに行ったんだ。
実はね、カナダの伝統的なクリスマス用フルーツケーキっていうのは、甘すぎるだけじゃなく、いろんな香辛料が入っていて、子どもの頃からそれを食べてきた人じゃないとちょっと受け入れられない味と香りなんだ。おいらの父ちゃんは初めてカナダのフルーツケーキを食べた時、一口で吐き出したぞw
近所にお菓子を配り終えたら、おいらの家もクリスマスのデコレーションをしなくちゃな。
もちろん、おいらも手伝ったさ。
まだ、ツリーに電飾やオーナメントはつけてないんだけど、なんとなくクリスマスの雰囲気が出てるだろ？
おいらにとってのクリスマスは、人参とササミジャーキーとグリニーズが一遍にもらえる特別の日。
待ち遠しいぜ！
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