2017年12月4日月曜日

年末の詐欺に気を付けよう


おいらが母ちゃんと庭でボール遊びをしてると電話が鳴った。
母ちゃんが走って家の中に入っていっちゃった。
せっかくいいところだったのにー。


家で電話が鳴ると母ちゃんはとにかく出なくちゃならない。
泥棒が在宅かどうか確認するために無言電話をかけてくることがあるんだ。
とりあえず電話を取っていれば泥棒被害のリスクは低くなるっていうのが、この辺に住んでいる人たちの通説。

年末はとにかく電話が多い。
無言電話、寄付を募る電話や、アンケート調査の電話、そして、なかなか笑わせてくれるのが詐欺の電話だ。

警察です。
税務署です。
国勢調査です。
銀行です。
カード会社です。
懸賞に当たりました!

もうこれは99.99%詐欺だと思った方がいい。
公共機関を騙って個人情報をゲットしようとするんだ。
母ちゃんは「今忙しいのでかけ直す」と言って相手の名前と電話番号を聞くんだ。
だからって、相手の番号に本当に電話するなんてことはしちゃだめだよ。
その番号をネットで調べると、カナダの場合はいろんな情報が出てくるんだ。


今日の電話は中国大使館と名乗る人だった。
「以前提出してもらった書類に不備があるので、これから言うところにすぐにパスポートのコピーを送ってほしい。」というもの。
母ちゃんは愛想よく「はい、はい」と言いながら相手が言うメールアドレスをメモしようともしない。
いいのか?母ちゃん?
その人、パスポートのコピーを今日中に送らなかったら、父ちゃんの出国を差し止めるなんて物騒なこと言ってるよ。

あははは
大使館が父ちゃんの情報を持ってないわけがないじゃん。
発行したのはその大使館なんだから。

カナダで横行している詐欺は10年くらい前に既に中国で流行ったもの。
だから、父ちゃんと母ちゃんは手口が大体わかってる。


お坊さんの格好をした人が、駐車場で金色のお札をくれる。
幸運のお守りだから、常にダッシュボードに入れておくようにって言うんだ。
父ちゃんは「ありがとう」って受け取って、帰りにこっそり捨てるんだ。
そのお札にはGPS発信機がついていて、ずっと車に入れておくと自宅がバレるっていう仕組みになってるんだ。
自宅から車で離れると、それも奴らには丸わかり。
帰ってくると、家が荒らされてるっていう寸法なんだ。

最近流行っている許し難い詐欺は、人ごみの中で起こる。
障碍のある子どもを連れたアジア人が、わざと人混みの中に入ってきて、そもそも地位もお金もありそうな人に「今、お前はこの子を手で振り払っただろ!汚いものを触るように!」って騒ぐ。「警察呼ぶぞ」ってすごんで、「いやいや、ちょっと待って」って言ったら負け。示談金を吹っ掛けられるっていう詐欺だ。
カナダっていう国は世界でも例を見ないくらい公平を目指す社会で、弱者を迫害するものに厳しい。人種や社会的地位はもちろん、障碍や性によって差別することを決して許さないし、そういう前科は社会から軽蔑されるんだ。そういう風土に付け込んだ詐欺。
母ちゃんは駅前で2度これを目撃している。
因みに因縁を吹っ掛ける人は同一人物。

だから、おいらの父ちゃんと母ちゃんは年末になると、おいらの散歩以外はあんまり外に出ない。
人がたくさんいるところにも行かない。
電話は出るけど相手にしない。
労なくして手に入る幸運をアテにしない。
おかしいな?って思ったら、相手の要求に沿う前にいろんな人に聞いて回る。
詐欺ってのは人の欲に付け込むんだよな。





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