母ちゃんは焦った。
焦らなくていいよ。
母ちゃんはおいらが守るから、心配すんな。
おいらは背中の毛を逆立てて唸り声をあげた。
いつもの唸り声とは全く違う地鳴りのような唸り声。
闇の中に光る眼が8つ。
初めて見るヤツらだけど、友好な感じが全くしない。
アライグマやスカンクのような怯えた臭いもしない。
向うもおいらに勝てるかどうか測ってる。
おいらは1歩も引かないぜ。
一期一会の愛しい命のために
おいらは結構テンパってたから
写真を撮るのを忘れちゃったんだけど
こいつらがやって来たんだ。
大小合わせて4頭のコヨーテ。
つまり、狼。
初めはお互いに敵なのか味方なのか臭いを嗅ぎながら探り合うんだけど
どちらかが相手を「敵だ!」とみなした瞬間
分泌されるアドレナリンで体臭が変わるから
それが、戦いのゴング。
向うはおいらよりかなり小さいけれど4頭の群れ。
こっちはデカいけどおいらだけ。
双方が勝てると踏んだんだ。
普段はこんな顔したおいらが
鼻にしわを寄せて
こんな形相に変わる。
ここで母ちゃんがあいつらとおいらの間のガラス戸をピシャッと閉めた。
勝負しないまま終了のゴング。
の、はずだった・・・。
退散しようとした一番デカいコヨーテの目がガラス越しに言ったんだ。
「お前の母ちゃん、でーべーそー😸」
おいらはカッとなって、後先考えずにガラス戸に突進した。
うちのガラス戸は分厚い防音二重サッシ。
おいらは嫌と言うほど鼻をぶつけて崩れ落ちた。
「バカだね、タロー。
アンタ、何やってんの?」
ひでーよ、母ちゃん
おいらは母ちゃんの
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