おいらが父ちゃんと母ちゃんの子になった時
SPCAから渡された書類に書いてあったおいらの素性。
それは、GS(ジャーマンシェパード)雑種。
犬の血統に執着がない母ちゃんでも単純に不思議に思った。
この子はGSと何の雑種なのか?
おいらたちGSはハスキーやボーダーコリーとよく交配されるんだけど
GS×ハスキー
GS×ボーダーコリー
おいらはどう見ても、長毛種の普通のGSにしか見えない。
一期一会の愛しい命のために
一般にGSと言われるおいらの仲間たちには短毛が多い。
なぜかというと、短毛が優性種で長毛が劣性種だからだ。
そもそも優性とは何かというと
交配によって新しい命が誕生する過程で
両親の遺伝子が子に受け継がれるわけだけど
父ちゃんがAという遺伝子を持っていて
一方母ちゃんがそれに相対するaという遺伝子を持っていたとする。
A×aの遺伝子の組み合わせにおいて
常にAの性質が子に受け継がれる場合
Aの遺伝子を優性と呼ぶ。
それに対して、両親両方がaの遺伝子を持っていた場合に限って
子に受け継がれる遺伝を劣性遺伝と呼ぶんだよな。
価格:19,800円
(2017/4/16 10:14時点) 感想(1件) |
みんなも中学理科で習ったと思うんだけど
決して優れているか、劣っているかという意味ではないんだ。
人間の血液型に例えるならO型が劣性遺伝ということになるわけだ。
けれど、O型の人が他の血液型の人に比べて
劣っているなんてことはないだろ?
劣性遺伝は劣っている遺伝だと思っていた人たちは
北野たけしとタモリにきっちり謝っとけよ。
ところが、おいらたちGSについて言えば
優性遺伝の短毛種が優れていて
長毛種は劣っていると、長いこと思われてきたんだ。
だから、長毛種のGSは雑種とみなされて安く叩き売られ
一流GSを作り上げる交配レースからも取り残されてきたんだけど
お陰で、近親交配を免れて、GS特有の股関節の病気にもなりにくく
暗い時代の一時期もてはやされた
GSを交配によっていかに凶暴な戦闘用の犬に仕立てるかという
異常な歴史から逃れることにも成功したんだ。
そして、ペット用の犬がお金になる時代になって
人々はやっと気がついた。
病気になりにくく、気性が穏やかな長毛種のGSって
悪くないんじゃね?って。
しかも、両親ともに長毛種であっても
長毛種が生まれる確率は25%という劣性遺伝。
言い方変えれば、稀少種なんじゃね?って。
2011年FCI(国際畜犬連盟)はおいらたち長毛種のGSを
新種のGS、ロングヘアード・ジャーマンシェパードとして認定したんだ。
おいら時々、人間ってホントおっぺけぺーだと思うんだ。
おいらたち長毛種を新種とか言っちゃってさ。
そもそもGSの原種ってのは長毛なんだぜ。
オールドジャーマンシェパードドッグ
原種が新種ってなんだよ?
ペット(犬) ブログランキングへ
にほんブログ村 ブロトピ:ブロトピ投稿でアクセスアップ‼ ブロトピ:相互アクセスアップの仲間を探しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿