おいらの父ちゃんが子どもの頃は食べ物がなかった。
だから、父ちゃんは食べるために一生懸命に働いてきた。
そろそろ好きなものが好きなだけ食べられるぞって言う年齢になった時、父ちゃんは糖尿病になって食事制限をする羽目になった。
普段は野菜中心で、できるだけ糖分と炭水化物を摂らないようにしているんだけど、ダメと言われるほど食べたくなるのが人間。
だから週に1度だけ、父ちゃんは食べたいものを食べたいだけ食べてストレスを発散させるんだ。
父ちゃんの年齢になると、ストレスが一番の病気の元だからな。
父ちゃんが一番好きな食べ物は寿司。
誰が何と言おうと大好き。
行きつけの寿司屋さんは父ちゃんの病気と好みをよく知っているから、シャリを小さく握ってくれる。お陰で父ちゃんはたくさん食べられる。
日本に比べたらネタの数はないんだけど、こっちの寿司屋も父ちゃんが好きなネタは大体揃ってるから、海外で食べていることさえ忘れなければかなり満足できるんだ。
おいらはもちろん寿司屋には連れて行ってもらえないからお留守番なんだけど、帰って来た時の父ちゃんの顔が本当に嬉しそうに輝いてるから、「良かったな、父ちゃん」って思えるんだ。
例え、こんなことがあってもね。
→ 尾頭付き
そんな食べられない辛さを知っている父ちゃんだから、母ちゃんの目を盗んでおいらにしょっちゅうおやつをくれるんだ。
「おまえもな、いつか食べる楽しみが制限される日がくるんだぞ。だから、食べたいうちに何でも食べとけ。」
父ちゃんの気持ちは嬉しいんだけど、実は母ちゃんは気付いてる。
だから、父ちゃんがくれたおやつの分だけ、母ちゃんはおいらのご飯を減らすんだよな。
父ちゃんも、こそーっとくれたらいいのにな・・・。
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