2017年5月22日月曜日

安楽死を選択する前に

昨日のおいらの記事ペットロスの只中で安楽死について考える 獣医が愛犬に宛てたSkaiへの手紙にたくさんのご意見をいただいて、おいらは本当に嬉しかった。

おいらがこのブログを書き続けるにあたって、実はいくつかの柱があるんだ。
まずは、おいらたちが健康に生きていくための飯。
人と犬が健全な共生のために、おいらたち犬の生態や気持ちを知ってもらい、誤解や虐待を減らすこと。
そして、人間とおいらたちの最後のフィナーレ、虹の橋の渡り方と渡らせ方についてだ。

この柱には、残念ながらどれも明確な解答がない。
だから、みんなで一緒に考えていくことが大事だと思うんだ。



おいらが住んでいるカナダという国には、あらゆる国の人たちが住んでいて、その人たちの元々の国の常識や宗教観が複雑に交錯しているんだ。
犬も家族だから大切に扱いましょうという文化もあれば、犬は不浄の動物だから触ってはいけないという文化もあるし、犬を食べる文化もある。
だからこそ、カナダはカナダとしての法律をきっちり制定し、どんな文化圏から来た人でも受け入れる代わりに、来たからにはカナダの法律をきっちり守ってもらうという反対給付もしっかりしているんだ。
この国では、いかなる残虐な文化風習も法を優越しない。
これはいろいろな国の人々が安心して生活するために必要なことなんだ。

それでも、所詮法は法。
人間が作ったものだから、矛盾することもたくさんあるんだ。

例えばね、この国では動物を虐待すると、簡単に実刑を食らう。

→ 北米のあすなろワンコたちとキャプテン事件

日本だったら、せいぜい罰金払って終わりだよな。
警察も裁判所も「たかが犬」って思ってるから、法整備も進まないし、お飾りの法律はあっても効力はなかったりする。



こんな風に動物に対して一見進んでいるかのように見えるカナダなんだけど、落とし穴もいっぱいあるんだ。
代表的な例として、動物の安楽死の問題がある。
結構、安直にやってくれちゃうんだよ。
実際に母ちゃんが出会った人の場合なんだけど

→ 最高のごほうび

他にも、引越しをするから安楽死とか、忙しくて構ってあげられなくなるから安楽死とか、一番酷いのは、新しい家のカーペットの色に犬の毛色が合わないから安楽死なんていう話も聞いたんだ。

おいらも母ちゃんも、そんなくだらない理由で誇り高い獣医さんが安楽死させてくれるわけがないと思っていたんだけど、どうもそうではないようなんだ。
獣医という商売があって、サービス内容のメニューに安楽死があって、飼い主がそれを注文すれば獣医は応えなければならない。
いじめたら法律違反だけれど、安楽死の名の下に命を消してしまうのは合法なんだ。
おいらはここにどうしても釈然としないものを感じるんだ。
所詮は命じゃなくて『モノ』じゃねーかよって。



おいらは安楽死を否定しない。
人間にだって尊厳死が認められるべきだって思ってる。
おいらの父ちゃんと母ちゃんは既に遺言も死亡選択遺言も作成してあって、場合によっては延命より尊厳死を適用してもらうようになっているんだ。
これを文字や言葉で意思表示できる人間はいいよな。
おいらたちはおいらたちの意志とは関係なく、人間の都合で勝手に命を閉じられてしまうことが少なくない。実はおいらたちだって必死に意思表示するんだよ。「生きたい!まだ死にたくない!まだまだ君と一緒にいたい!」って。けれど、それが文字や明確な言葉じゃないから無視される。
命の尊厳=痛いかどうかという単純かつ幼稚過ぎる方程式に当て嵌められて『人道的』に処分されるんだ。

だから、Dr. DobiasのSkaiに宛てた手紙を読んで思ったんだ。
おいらたち犬猫を安楽死させる場合に感じる違和感が、この手紙には感じられない。
なぜなら、彼が責任を持って選択した愛犬の安楽死は彼の意志ではなく、Skaiの意志によるものだからだろう。そして、その意志を汲み取れる素晴らしい関係だったんだろう。
だけど残念なことにおいらたちの意志を汲み取れる人間はとても少ないんだ。

今、自分の家族に安楽死を考えている方は、お願いだからもう1度考えてみてほしい。
それは、誰のための安楽死なのか?
君の家族が本当に望んでいる安楽死なのか?
もし、その問いにほんのわずかでも疑いが生じたなら、その安楽死は間違っていると思ってほしい。
通常おいらたちは、この命の終わりが近いと察知しても、最後の最後まであがくんだ。
そして、誰の手によってでもなく、自分で最後の幕を閉じるんだ。
自分の胸に手を当てて、明らかに自分の都合で小さな命を消そうとしているのなら、その命は他の誰かに託してほしい。そして2度と命を預かるようなことはしてくれるな。

君たちがおいらたちにしてくれる全てのことは、因果として巡り巡って輪廻する。
次の世ではおいらが君の飼い主かもしれないね。
君たちがしてくれたようにおいらたちも君にしてあげるよ。
その注射を打つ前に、そう考えてくれないかな。








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