おいらがよく行くドッグランにはいろいろな種類の犬といろいろな国から来た父ちゃんと母ちゃんがいる。
大体、ドッグランで自分たちの時間を割いておいらたち犬を遊ばせようと思う父ちゃんと母ちゃんは、総じて犬を愛しているいい父ちゃんと母ちゃんだ。
世の中には、仕事が忙しいと言って、1日中ガレージにおいらたちを閉じ込めて、用便をすると叱りつける飼い主もいるからね。用を足さない犬なんかいるかよ。
そんな優良父ちゃんと母ちゃんが集まるドッグランでも、いろいろな個性の父ちゃんと母ちゃんがいる。
外に出られて嬉しくてはしゃいでいる子犬に「黙れ!」と怒鳴ってアルファロールするプロレスラー体型の父ちゃんを見ると、おいらは同じ犬としてそいつの将来が心配になるんだよな。きっと、その犬は自我も自信も抑圧されて、一生ビクビクしながら生きていくか、いつか爆発するんだろうな。
アルファロールっていうのは、犬を仰向けにさせて上から押さえつけて威嚇する時代錯誤の躾け方のこと。母ちゃんを襲おうとした時、おいらも父ちゃんからされたことがあるけど、おいらみたいなデカ犬でもすごくすごく怖いんだ。軽々しく日常的に、しかも小型犬に適した躾け方とは言えないと思うんだ。
よくわからないけど、ごめんなさい(T_T)
犬は子どもの頃から厳しく躾けなければならないと言われてきたけど、「実は怒鳴られたり、暴力で押さえつけたりして、苦痛と恐怖で強制されたことは犬は学習はできないということがわかっています。怖いので、ただ盲目的に従っているだけなのです。」ってBC SPCAの動物福祉マネージャーのキム・モンテス氏も言ってるよ。
人間だって、恐怖に支配されると頭が真っ白になるだろ?
犬も同じなんだ。
「犬は人間の言葉を全て理解できるわけではなく、言葉と結果を関連付けて学んでいきます。それはひとえに人間との温かな共同関係によって構築されるもので、怒声や暴力によるものではありません。」モンテスさんはいいこと言うよなぁ。
BCSPCA(カナダBC州のSPCA)は、人間と動物の健全な共同生活のために非暴力による人道的なトレーニング方法を提唱しているんだ。
「体罰によるトレーニングは一時的な行動改善にはなるかもしれませんが、根本的な改善にはならず、不当な不安、恐怖、ストレス、苦痛から別の望ましからざる行動につながる場合があります。」
犬にも自尊心とか屈辱感っていう感情がちゃんとあって、過度な抑圧の下で子犬の時代を過ごすと、成長期が終わる頃、ある日突然飼い主に敵対し始めることがあるんだ。おいらたち犬は従順だけれど頑固でもあるんだ。この頑固のいい面が忠誠心ってことになるんだけど、人間との信頼関係が構築できないまま成長期を終えると、頑固のもう1つの面であるところの『不従順』となって現れることがある。一旦『不従順』になると、飼い主は慌てて更なる恐怖で抑えつけようとする。犬の頑固はますます強くなり、エスカレートすれば悲劇が起こるのは必然のことなんだ。
カナダでは親が子どもに体罰を与えると、すぐに警察がその親から子どもを引き離す。いかなる事情があろうと体罰に親が弁解する余地は万に一つもない。そしてその子どもが成人して自ら望まない限り、親は子どもに会うことができない。
アジアの文化はある程度の体罰は容認するから、体罰を目撃されて子どもから引き離されるアジア人移民は結構いるんだ。
子どもに対する体罰の善悪については、アジア人であるおいらの父ちゃんと母ちゃんはこの対応に手放しで賛同はしかねるんだけど、親にもピンからキリまであるのが実情だから、体罰に対して是か非かの2択しかなければ非と言うしかないんだろうなって思ってる。
それでも確かに思うことは、子どもが大切にされる国では動物も大切にされてるってことだな。児童相談所がへっぽこで、親からの虐待で日々子どもの命が奪われている国では、しっかりしたSPCAは存在し得ないってことなんだろう。
*BCSPCA AnimalSense『10 Things Your Pets Wish They Could Tell You』より一部引用
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