2017年6月10日土曜日

犬の歯のクリーニングはどこでやる?


おいらは毎日母ちゃんに歯磨きしてもらってるんだけど、それでも歯石や黄ばみがついちゃうんだ。
だから、この間初めて歯のクリーニングをしてもらった。

→ 歯のクリーニングをしてもらった!

やっぱり、クリーニングしてもらうと歯がきれいになって口臭もなくなるんだ。
歯周病を予防しておけば、いろんな病気の予防にもなるだろ?
人間でも同じだけど、健康や寿命に直接関わる問題なんだよな。



歯のクリーニングには獣医でしてもらうものと、獣医ではない施術者にしてもらうものとがあるんだ。業界的にはこの施術者を専門家と呼んではいけないことになっていて、長いことこの両者の間にはチクチクと小競り合いが続いてきたんだ。
獣医側の言い分としては獣医としての知識がない者が医療行為を行うなんてことはもっての他だということ。
至極全うな話だ。
口の中のどこに大きな血管が通っているかとか、どのくらいの深さと頻度でスケーリングをしたらいいのか専門知識がない素人がやっちゃうなんてことになったら、そりゃあ犯罪行為だよな。

そして先ごろ、長年のこの小競り合いに法律の判断が下ったんだ。

→ 歯のクリーニング業者と獣医の争いに一旦の決着(英文)

獣医の行うクリーニングは医療行為で、施術者のクリーニングは美容行為という法律上の棲み分けができたってことになる。

じゃあ、獣医さんがやってくれる医療行為としての歯のクリーニングと、施術者が行うクリーニングとはどこが違うのか?って思うよな?
思えよ。



獣医がやってくれる歯のクリーニングは大抵麻酔をかけて施術するんだよな。それも局所麻酔じゃなくて全身麻酔。
これが腎臓と肝臓に結構負担をかけるのよ。
年に2回も歯のクリーニングのために全身麻酔なんて、冗談じゃねーよ。
歯茎守って、内臓壊してどうすんだよって話だ。
犬が全身麻酔によって死亡する確率は0.1%って言われてる。
1000頭に1頭の割合だ。決して少なくないんだよな。
年を取れば取るほど当然そのリスクは大きくなる。
一方皮肉なことに、歯の健康の重要度は年を取れば取るほど高くなっていく。

獣医ではない施術者の場合、麻酔は使えないから当然無麻酔による施術となる。
おいらたちが大人しくしていられる時間には限りがあるから、歯の裏側や歯周ポケットの奥まで完全にクリーニングすることは難しい。だから、既に進行した歯周病がある場合は意味がないこともある。
だけど、若いうちからやっておけばやっぱり歯周病予防にはなるし、良心的な施術者なら歯周病を見つけたら、ここから先は獣医さんに相談してくださいとアドバイスしてくれるはずだ。



おいらの父ちゃんと母ちゃんは獣医にはいかない。歯のクリーニングは大事だけど、全身麻酔をしてまでやることだとは考えていないんだ。
だからおいらは獣医ではないけれど、きちんと専門の学校で勉強した信頼できる施術者に無麻酔でお願いしているんだ。
やっぱり、人でも犬でも歯を使って物を食べる動物なら、定期的な口腔ケアは大事だよな。

これは飯を市販フードにするか手作りにするか、ワクチンやノミ・ダニ駆除剤をどうするかという問題と同じく、絶対的な正解がない問題だよな。
もし、歯のクリーニングを考えている父ちゃんと母ちゃんは、どんな選択にもメリットとデメリットがあるから、それを認識した上で、後は愛で決めてくれ!







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