母ちゃんが子どもの頃、最初に飼ったワンコはおいらと同じジャーマンシェパードだった。
チャンピオン犬が産んだ9頭の中の1頭を母ちゃんの父ちゃんがもらってきたんだ。
普通、犬はおっぱいが10個ついているんだけど、そのチャンピオン犬には8個しかなかったんだ。つまり、1頭はどうしても余っちゃう。そんな理由で母ちゃんの家に来た子だった。9頭の中からはみ出ちゃった子だから、キューちゃんって名前を付けたんだ。
キューちゃんは6歳の時、外飼いだったせいもあって、梅雨の初めにフィラリアを発症した。
当時の犬にとってのフィラリアは不治の病だ。
今晩がヤマだと獣医さんに言われた日、母ちゃんの父ちゃんはキューちゃんに洗面器一杯の刺身を差し出したんだ。
フィラリアの末期で食欲はほとんどなかったんだけど、キューちゃんは最後の力を振り絞って刺身を全部食べて、翌朝静かに息を引き取った。
家族全員でワンワン泣いた人生初のお見送りを今でも母ちゃんは覚えてる。
フィラリアっていうのは、みんな知っている通り蚊が媒介する病気の代表格だよな。
フィラリアに罹った犬や猫たちの血液中には、フィラリアという寄生虫の微小な幼虫がいて、その血を吸った蚊が他の犬や猫の血を吸う時に血管の中にフィラリアの幼虫を注入しちゃうんだ。
幼虫は犬や猫の体の中で30cmくらいにまで成長するんだぜ。それも1匹や2匹じゃなく卵産みながらネズミ算式に増えていく。末期には血管の中で流しそうめんやってるようになるんだ。
今では治療方法があるとは言え、末期になると有効な手立てはないんだ。しかも、末期まで目に見える症状が出ないこともある。
そんな怖いフィラリアだけれど、完璧に予防はできる病気なんだ。
だから、おいらの母ちゃんは蚊、ノミ、ダニの予防にはちょっと神経質だ。
最大の砦であるワクチンも打ってる。
一方で、化学物質や薬物は最後の手段で、普段からふんだんに使いたくないとも思ってる。
だから、普段はゼラニウムオイルで蚊、ノミ、ダニの予防をしてるんだ。
ひば油だっていいんだけど、毛や皮膚に擦り込むものだから、効果と持続性だけでなく、舐めても安心という観点からもゼラニウムオイルの方が適してると思うよ。
でも、ある日蚊が大量発生して、おいらがボコボコに蚊に刺されるなんてことがあったら、母ちゃんはやっぱりフロントラインやレボリューションみたいな滴下型の駆除剤も使うんだろうな。
フィラリアにはいろんな予防薬がちゃんと用意されているから、季節や生活環境に合わせて必要なものを組み合わせれば必ず予防はできる。
ところが、ワクチンや駆除剤には獣医やメーカーが明かしたがらない副作用もある。薬によって別の病気になることも往々にしてある。
副作用のある化学薬品だから、薬であると同時に毒物とも言えるよな。
それでも、場合によっては絶対にダメとは言えないこともあるんだ。
蚊が大量発生する年や場所、多頭飼いの場合、たくさんのワンコと遊ぶ場合にはしておいた方が安心の場合もある。
おいらはフィラリアワクチンは打っている。そして、日頃はゼラニウムオイルで虫を寄せ付けないようにする。駆除剤は基本的に使わない。
これはあくまでノミ・ダニの多いバンクーバーで、一人っ子で、ドッグランでたくさんのワンコと遊ぶおいらのプログラムだから、全ての犬に当てはまるとは言えないよ。
全国の父ちゃん母ちゃんは、それぞれのケースに合わせて真剣に考えてくれよな!
なんて、昨日蚊に刺された太ももが未だに痒い母ちゃんを見ながら、おいらはふと考えたんだ。
母ちゃんもワクチン打ってもらえば?
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