おいらはカナダの一番西側にあるBC州(ブリティッシュ・コロンビア州)というところに住んでいる。
BC州はもちろん州の1つなんだけど面積は945,000㎢で日本の国土の約2.5倍、人口は約500万人。そのうちの半数の250万人がバンクーバーに集中しているんだ。
カナダと日本の動物を巡る問題にはいろいろな違いがある。
でも、人間自体にはそんなに変わりがないから、この国でも人間による動物虐待は後を絶たないし、処分だってしちゃうこともある。
法律的には動物には自分で権利を主張することが認められていない、つまり人権がないところも日本と同じ。民法上はおいらたちは悲しいことに『モノ』なんだ。
大きな違いがあるとすれば、刑法上動物虐待に対しては実刑も有り得るほどにおいらたちを保護してくれるということと、時に警察権力に匹敵する実行力を持つSPCA(動物虐待防止協会)がきちんと機能してくれているということ、そして『動物虐待は人として恥ずべき最低な行為である』と学校できちんと教えることかな。
おいらの父ちゃんと母ちゃんは日本では「お前は綱吉かよ?」中国では「頭おかしいんじゃないの?」と煙たがられるほどの動物保護おじさんとおばさんだけど、ここカナダでは動物に対して極々普通の道徳心を持った実に普通の人だ。
BC州のSPCAの活動だけで、どれほどの動物が社会や法律に守られたかという指標が発表されたので教えちゃうね。
BC州の人口は日本の人口の1/26だということを考慮して参考にしてもらえたらなと思う。
動物虐待の捜査件数
2014年 2015年 2016年
8848件 10205件 9788件
虐待・ネグレクトする飼い主から動物を保護した数
2014年 2015年 2016年
1276件 1110件 1515件
動物虐待事件を提訴した数
2014年 2015年 2016年
160件 148件 140件
動物虐待やネグレクト事件を最高裁まで審議させた数
2014年 2015年 2016年
53件 53件 26件
ちなみに昨年BCSPCAのコールセンターに動物虐待について住民から通報があった数は12268件。同水準を日本に当てはめると、日本人の32万人近くが動物虐待を憂いて公的機関に通報することになる。
なんで、カナダという国は税金を投入してまでこんなに動物の命を大切にするのか?
それは自分の命も、自分の子どもの命も大切に扱ってほしいと願うからだろうな。
周りの国々を見渡しても、文化的後進国ほど動物の命を軽く見るし、人間の命も安く扱かったりするだろ?公害被害をお金に換算して物事の是非を決めたり、簡単に戦争したりするだろ?
その国の文化レベルと動物の扱い方と国民の命の尊さは比例関係にあると思うんだよ。
どんなに経済的に発展しても、自分で自分の命に値段をつけるような愚かなことはしちゃいけないよな。
なんてな。
記事中のデータはBCSPCA Annual Report 2016から引用させていただきました。
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