2017年7月25日火曜日

動物実験に意味はあるのか?


当たり前のことだけど、おいらたち犬と人間は体の作りが違う。
ネズミと人間も違う。
体の大きさが違うだけでなく、代謝も寿命も染色体の数もDNA配列も全く違うから、外からの刺激や化学物質に対する反応や耐性も全く違う。
動物実験で出てきたデータを、単純に体重比例させても、人間にはあてはまらない。
つまり、動物実験は人体実験の代わりにはならないんだ。

だからね、化粧品の訴訟や薬害訴訟で動物実験での検証結果を証拠として提出しても、ほとんどの場合、裁判所はそれを証拠として採用しない。


つまり、動物実験によるデータを誰も信用していないんだよ。

なのに、なぜ未だに動物実験は行われているのか?

日本では、新しい化粧品原料の認可を申請する際に安全性の試験データの提出が求められる。その中に動物実験によるデータを添付しなければならないんだよな。
しのぎを削る化粧品業界で、新成分の開発に会社の命運がかかっていると言っても過言ではない。
どんな化粧品を使ってもしわが減らなかったおばちゃんが、『99%の人が効果を認めた新成分配合のしわイレーザー』なんてコピーを見たら、そりゃぁ買っちゃうだろうよ。
そして、ほぼ全員が「自分は1%でした」って思う。
化粧品なんて、所詮は夢を売る商売だから、効果がなかったからといって裁判を起こす人なんていないしな。
なのに、そんなファンタジーのために無数のマウスやうさぎやサルや犬、その他たくさんの動物たちが残酷な運命を辿る。何の役にも立たない形式上のデータのために。


EUは2009年に一部特例を除き化粧品に関わる動物実験の全面禁止を宣言し、2013年には特例もなくなった。動物実験に関わった製品は原料を含めて全面製造禁止、全面輸入禁止になったんだ。
それで、EU内の化粧品業界は衰退したか?
化粧品会社世界ランキングの1位と2位はEUの会社だ。

ここで時代に逆行するのが中国なんだ。
ブログのお友達が「中国は動物実験をしていない化粧品の輸入を禁止している」と教えてくれた。まさかと思って調べてみたら、本当にそうだった。
もともと反対していた会社さえも、中国に輸出するために動物実験を再開しているという現実がある。中国で販売されている化粧品は全て動物実験が行われた上で製品化されているということだ。

おいらのブログは普通語に訳されて中国にも発信されているんだけど、中国の皆さんに伏してお願いしたい。

わかってほしい。
あなたが嫌だと思うことはおいらたちも嫌なんだ。
あなたが痛いと思うことはおいらたちも痛いんだ。
あなたが生きたいと思うようにおいらたちも生きたいんだ。

あなたの意識が変われば、救える動物たちはたくさんいる。
世界で最もお金を持つ国の人たちは、きっと欲しいものは何でも買えるだろう。
でも、あなたが買うものは、あなたを本当に美しくはしてくれないんだよ。





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