2017年7月15日土曜日

ペットロスと闘っている人に言ってはいけないこと


母ちゃんは熱を出して今日は一日中寝ていたんだけど、熱がある時って変な夢を見るだろ?
母ちゃんもうなされて、嫌な夢を見たみたいなんだ。


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おいらの前に父ちゃんと母ちゃんの子だった犬は、中国で生まれたんだ。

→ あすなろタロー中国語(普通語)版 間もなく登場

その頃の父ちゃんと母ちゃんは中国に住みながら、日本と中国をしょっちゅう往復していて、父ちゃんと母ちゃんが中国にいない間はペットシッターが犬の面倒を見てくれていたんだ。中国から日本に犬を連れて行くには最低8ヶ月の手続き時間がかかるから、毎回同行させるなんてできなかったんだ。


その犬が5歳になった時、やっぱり父ちゃんと母ちゃんはその子を預けて1週間日本に帰ったんだ。
日本に着いて2日目、中国のペットシッターから電話があった。
「犬の具合が悪いんだ。」
父ちゃんと母ちゃんはとても心配だったけど、すぐに帰ることもできず、中国政府主導の犬狩りが怖いから病院に連れて行ってくれとも言えず、悶々と過ごしてた。
その翌日、また電話があった。
「犬が死んでしまったよ。」
父ちゃんはペットシッターに、自分たちが戻るまで冷たくなった犬の体を冷蔵庫に入れて腐らないようにしてほしいと頼んだんだ。
そしたらね、そのペットシッターが言ったんだ。


もう川に捨てたよ


この言葉を聞いて母ちゃんは狂った。
半狂乱どころか全狂乱。
「探せー!川底をさらってでも、見つかるまで探せーっ!」




その人が本当に探してくれるとは思えなかったから、会社の人たちに頼んでその人と一緒に探してもらったんだ。
でも、父ちゃんと母ちゃんの犬は見つからなかった。

父ちゃんと母ちゃんは中国に戻って一生懸命探したけど、やっぱり見つからなかった。

人前では泣かないようにしていた母ちゃんだったけど、顔はずっと腫れていて、みんなが母ちゃんを慰めてくれたんだ。でも、中に絶対に聞きたくない言葉もあったんだって。
しかも、複数の人が悪気なく同じことを言ったんだ。


また、似たような犬を買ってくればいいじゃん。


この言葉は慰めどころか、母ちゃんの心を余計深く傷つけた。

もし、あんたの子どもが亡くなって、また産めばいいじゃんって言われたらどう思うの?
って思ったんだろうな。




実はこの事件、ペットシッターが嘘をついていたんだ。
ペットシッターがリードを付けずに犬を散歩させていて、犬がバイクに轢かれちゃったらしいんだ。そしてそのまま逃げちゃった。
本当のことを言ったら叱られるだろ。だから嘘ついた。
けど、その一部始終を目撃していた人が現れたんだ。
その話を聞いて、父ちゃんと母ちゃんは俄然張り切っちゃった。
写真入りの貼り紙を作って、知り合い総動員で街中に貼りまくったさ。
貼り紙には「厚く謝礼いたします」っていうのも忘れなかった。

そうしたら、情報がすぐに集まって、なんと次の日には見つかったんだよ!
父ちゃんと母ちゃんが住んでいたところから40km離れた市場で木に括りつけられていた。
食用犬として売られていたんだ。
危ないところだったよな。




その後、その犬は日本に行き、その2年後に父ちゃんと母ちゃんと一緒にカナダに来た。
たくさんの病気と闘って13歳になる直前に亡くなるまで、ずっと父ちゃんと母ちゃんと一緒だった。

おいらの父ちゃんと母ちゃんに一生のうち2度もペットロスを味合わせたその犬は、今でも父ちゃんと母ちゃんの心の中で生きていて、おいらは時々やきもちを焼く。
でも、そいつが父ちゃんと母ちゃんにかけがえのない思い出を遺してくれたから、おいらは今こうして父ちゃんと母ちゃんの子でいられるんだろうよ。




どの家に迎えられた犬も、その家では唯一無二の存在なんだ。
例え多頭飼いでも、何代目かの犬であっても、その犬には代わりが利かないんだ。
ペットロスっていうのはその事実との闘いだから、亡くなった犬を尊重しない言葉はどんなに美しい言葉でも慰めにはならない。
気の利いたことを言おうなんて思わなくていいんだ。ペットロスは本人しか乗り越えることができないことだから、ただ寄り添って見守ってあげることしかできないんだよな。




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