2017年7月29日土曜日

ペットを運ぶ時は 母ちゃんは容疑者 その1


動物の虐待に関しては社会全体が許さないという姿勢を貫いているカナダなんだけど、それがどれくらい徹底しているのかという実例を、おいらの母ちゃんの体験から紹介しちゃおうと思う。


これはナイショの話なんだけど、おいらの母ちゃんはカナダに来てから最初の2年の間に、動物虐待の嫌疑を2度かけられている。
もちろん、おいらの母ちゃんは虐待なんかする人じゃない。
疑いは疑いとしてきちんと晴れているんだけど、皆さんもペットを海外に連れて行ったり、海外赴任に同行する場合は参考にしてもらえたら嬉しいぞ。

何があったかと言うとね・・・

おいらの父ちゃんと母ちゃんの前の犬はキャリーを大小2つ持っていた。
大きい方はスチールだけでできていて、外からも中からもよく見える通風の良いケージをキャリーとして使ってた。小さい方は周りをプラスチックで覆われていて、視界が遮断され保温性があった。

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その犬をカナダに連れてくる際に母ちゃんはどちらのキャリーで犬を運ぶか迷ったんだ。
大きい方がのびのびできるけど、飛行機が揺れたら犬はキャリーの中であっちこっちに体が振られちゃう。ヘルニア持ちの犬にそれは堪らないことだろう。
視界が良いということは、一緒に乗る動物たちの視線から逃れることができないという意味でもある。11時間のフライト中、そんな緊張に耐えられるか?しかも時は2月。動物が乗る貨物エリアは気温20℃に保たれているんだけど、その犬にはちょっと寒い温度。
そう考えて、母ちゃんは小さい方のキャリーを採用したんだ。
小さいといっても、四肢を伸ばせるスペースはあったんだ。

日本側の検疫も通関も問題なく通過した。
問題はカナダに着いてから。
手荷物受取所で、待ち時間も入れて15時間ぶりに無事に犬とご対面して、意気揚々と検疫に向かったんだけど・・・

検疫では男女3人の検査官が母ちゃんにものすごいお説教をしたんだ。

こんな小さなキャリーでペットを運ぶのは
この国では犯罪だとわかっていますか?

母ちゃんはどうしてこのキャリーにしたか一生懸命説明したんだけど、検査官の言い分はこうだ。

法律に当てはまらない事情がある場合は、それを獣医で書面にしてもらうべき。それがないならば法律に准じるべき。
カナダでは、犬がオスワリをした時に頭が天井に着くようなキャリーに入れるのは動物虐待になります。

うわー、どうしよう???



母ちゃんは頭真っ白だ。

でも、母ちゃんと犬の視線のやり取りや態度から、母ちゃんはそんな法律を知らなかっただけだと思った検査官が下した結論は・・・




検査費用の$35は今回は受け取りません。
そのお金でこの犬に
新しいキャリーを買ってあげてください。
いいですね?



犬を没収されたらどうしようと緊張していた母ちゃんは心底ほっとした。
そして、同時に嬉しく思った。
検査費を払わなくていいことをじゃないぞ。
この国では法律で動物がきちんと守られているということを身をもって知ったからだよ。

2つ目の嫌疑は長くなるから、明日にするね。

皆さんも特別な事情を持つペットを運ぶ時は、その国の法律を調べた上で、念のために獣医さんに一筆書いてもらっておくといいぞ。







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